sans fin

詩と散文 1

僕と君の旅

 たとえそれが交わることはなくとも
 その選択を決めるのは、自身でしかない
 全てを手に入れることはないけれど
 僕と君は、螺旋のような道の上で互いを見る

それは辛いことですか?

 それでも求めてしまう私がいる

誰か、

 あらゆる闇をのみこんでなお
 わたしは心を手放せない

眠れずに、

 ベッドの中でケータイ握りしめて
 私は今日も、君を想う

(無題)

 逃げることをひとつの解決とするかしないか
 それは
 君の心にかかっている

(無題)

 無人の世界の扉
 舞い降りる華の破片
 錯綜する記憶の断片
 ひとひらの風が孤独を悼み
 遅き春の鼓動を伝える
 忘れ去られたこの身を
 いつしか持て余すだけ
 瞳は遠く
 常世は吐息に消える

(無題)

 触れるもの全てを壊したかった
 地面に自分の影が出来るのが可笑しかった
 手をのばすのが虚しかった
 足を投げ出すのが辛かった
 誰かを思うことは難しかった
 笑うことは無理だった
 孤独は体を心を蝕んで
 血の一滴すらも啜り上げていく
 残るものは何もない
 ただ
 空虚で虚構の瓦礫の山のみだった
 太陽の光が
 あまりにも強く激しく
 憎らしくて
 泣きたくなる程見ていたかった
 どこまでも続く道を
 ひたすらに走りつづけた
 そして……
 今日も……また

(無題)

 あなたには何も解らない
 あなたには何も映らない
 あなたには何も救えない
 あなたには何も出来ない
 私が全ての闇を解き放つ
 織り成す世の明日を
 私が抑えてみせる

(無題)

 舞えよ桜 芽吹けよ菫
 詠えよ心 飾るは想い
 その目に宿せ
 悲しみと哀愁を
 その耳に告げよ
 切なさと悲哀を
 その口に乗せよ
 喜びと賛美を
 桜がまた色をつける
 里に桜が舞い降りる
 艶やかなその姿を
 人の思惑はいかんともし難く
 天に上る桜だけが知る
 待つ身の辛さと淋しさを
 口の葉にて囁けば
 後に残るは朽ちた花びら
 後に残るは……

(無題)

 予感ってのは、本当にきまぐれ。
 凍るような怖いことの起こる前触れも
 笑い転げたくなることがあることも
 何かしら感じ取れるものは、
 ごく僅か。
 そん中でこれから起こりうる何かを、
 感じてしまったら。
 一体どうすりゃいいのかね?

(無題)

 朝露は葉をすべり落ち ゆるやかに地へと届く
 風に身を震わせ 両手で掬って目を細める
 手から零れ落ちる露 その、冷たさ
 そっと 彼女は空を仰いだ

(無題)

 目が覚めれば、そこは現実。
 逃れることなど出来ない。
 ただ、存在するだけ。
 だからきっと、夢ヲ見ル。
 欠けた心を探すように。
 今日も明日もその次も。

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